▪トスカニーニの生家(Museo Casa Natale di Arturo Toscanini)
・アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini 1867-1957)
イタリアのパルマ出身のトスカニーニ。
19世紀半後半から20世紀半ばにかけて「指揮者の中の王」と呼ばれるほどオーケストラやオペラ音楽に影響力を与えた指揮者です。
2017年の今年は生誕150年です!
パルマ王立音楽院でチェロと作曲を学び輝かしい成績の結果、18歳の若さで歌劇団の主席チェロ奏者、副合唱指導者の契約を結び、19歳で指揮者のデビューを飾ったときにはヴェルディ作曲「アイーダ」のオペラで、
20歳ではチェリストとしてヴェルディ初演のオペラ「オテロ」をヴェルディの指揮でも演奏しています。
トスカニーニが初めてヴェルディの作品を耳にしたのは、4歳の時生まれ故郷のパルマ劇場で上演された「仮面舞踏会」を聴いたときでした。
54歳の年の差があったヴェルディとトスカニーニですが、ヴェルディの晩年の数年、二人は深い親交がありました。
トスカニーニは生涯においてヴェルディの作品の素晴らしさに心奪われ、特に力を入れた作曲家の一人です。
また、トスカニーニの指揮で演奏されたヴェルディの音楽は、各地で絶賛を得るとともに、ヴェルディからの信頼も厚かったそうです。
偉大なるヴェルディが作曲した曲を、偉大なるトスカニーニの指揮者が作り出すオーケストラの音楽。
どちらも欠かすことのできない関係です ^^
トスカニーニは、イタリアとアメリカで主に活躍していました。
〈主に活躍した歌劇場〉
■ 1895年(28歳)でトリノ王立歌劇場の首席指揮者を務める。
1896年2月1日にプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」初演の指揮もしています。
■ 1898年、31歳の若さでミラノ・スカラ座の首席指揮者任命される。(1898年から1903年と、1906年から1908年まで)
■ 1908年から1915年までニューヨークのメトロポリタン歌劇場の首席指揮者。
●トスカニーニの生家は、現在博物館になっていています。
3階建ての生家には、楽譜や資料、オペラで使われた衣装、コンサートのポスター、ブロンズ像や様々なコレクションが展示されていました。
トスカニーニの使用していた指揮棒
トスカニーニが弾いていたピアノ。
ヴェルディの演目を指揮していたときのポスター、沢山ありました。
今気が付いたのですが、ブッセートで買ったハガキの写真の右上の緑のポスターとすごく似ています♪
トスカニーニのエピソードをご紹介します。
トスカニーニは近視が酷いこともあって、何百曲の曲をオーケストラのパートなども暗記して演奏することができたそうです。
それに、演奏に対して忠実で厳しいこともあり、オーケストラの団員にも怒鳴り散らしたり、物を投げたり、譜面台を壊したり、指揮棒を折ったりすることもあったそうです。理想の音楽を求めて熱くなることもありましたが、性格は少し短気なところもあったそうです。
今でも沢山の人に愛されているトスカニーニの演奏は、CDも沢山残っていますし、ユーチューブなどでも聴けますので、よろしければ聴いてみてください♪