昨日ご紹介した、「ラ・フォル・ジュルネ」は、1995年にフランス北西部の港町ナントで誕生したクラシックの音楽祭で、ヨーロッパの数ある音楽祭の中でもっともエキサイティングでユニーク、画期的なコンセプトの音楽祭です。
今ではフランス国外へでも開催し、2000年にポルトガルのリスボン、2002年にスペインのビルバオ、2005年に東京、2008年には金沢とブラジルのリオデジャネイロ、2010年には新潟、びわ湖、ワルシャワまで拡大されています。
アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏が全公演をプログラミングし、「一流の演奏を低料金で提供することによって、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」という考えに基づき、入場料は6~27EURO(700円~3,000円)に抑え、来場者の6割近くがクラシックコンサート初体験者のようです。
私も音楽をしている一人として、マルタン氏の「クラッシックの新しい聴衆を開拓したい!」という気持ちに賛同ですし、クラシック音楽に対する固いイメージや壁がなくなり、様々な人にクラシック音楽の魅力や楽しさが伝わるといいなと思います。このような素敵な企画をしてくださっているマルタン氏に感謝です。
■ 『 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン・熱狂の日』(音楽祭)の2005年からの歩み
∮2005年 「ベートーヴェンと仲間たち」
∮2006年 「モーツァルトと仲間たち」
∮2007年 「民族のハーモニー」
∮2008年 「シューベルトとウィーン」
∮2009年 「バッハとヨーロッパ」
∮2010年 「ショパンの宇宙」
∮2011年 「タイタンたち」
∮2012年(今年) 「サクル・リュス(ロシアの祭典)」
今回の音楽祭の内容は
♪ 朝から晩まで様々な会場で同時にコンサート公演をしています。
♪ 年齢制限なしの「0歳からのコンサート」からクラシックコンサート初体験の方、クラシック通の方から子供たちにも楽しめる内容で、世界各地からの一流アーティストの演奏を低価格で聴ける他、無料コンサートまでイベントが盛りだくさんあります。
♪ キッズプログラムではコンサートを聴く前や後に、音楽を五感で感じるコーナーがあり、音楽に合わせて体を動かしたり、音楽を聴いて絵を描いたり、珍しい楽器の演奏体験もできます。
♪ レストランでソムリエがワインを選ぶのと同じように、クラシック音楽の専門家「クラシックソムリエ」が、一人一人に合ったコンサートの提供もしています。
♪ 【マルシェリュス】ではCD、書籍、ロシアに関する雑貨などの販売、ロシア音楽の世界を広げる映画作品を上映、「チャイコフスキーとロシア音楽展」の展覧会や講演会・・・・・・。
♪ 地上広場 [シャガール] のネオ屋台村では日替わりでケータリングなどのエスニックフードや飲み物も充実され、屋外で音楽や映像を楽しみながらお食事を楽しめます。( 5月3日(木・祝)~5日(土・祝) 10:00~22:00)
短期間にさまざまな角度から一日中楽しめそうな充実した期間!
まさに「熱狂な音楽祭」に思えます(^o^)丿