突然ですが、
Q1 ピアノの楽器はどこの国で誕生されたかわかりますか?(^・^)
現在のピアノの原型は、今から300年程前、イタリアのフィレンツェ、メディチ家で宮廷の楽器管理として仕えていたチェンバロ製作家、バルトロメオ・クリストフォリによって発明されました。
当時、鍵盤楽器ではクラヴィコードとチェンバロが主流の時代で、これらの楽器は弦を鳥の羽などで作ったツメではじいて音を出していましたが、弦をはじいて音をだすことは強弱の変化が乏しく、微妙な音のニュアンスを表現することに限界がありました。
そこでクリストフォリは、それまでの弦をはじくことから、弦をハンマーでたたく「ハンマー・アクション」に改良し、鍵盤を弾く速さや強さによって音を表現できるピアノの基本を開発しました。
ピアノの正式名称は、Clavicembalo col piano e forte「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という名前で、〝弱い音も強い音も出すことのできるチェンバロ〟という意味があり、省略して「ピアノフォルテ」と言われていますが、さらに省略されて、「ピアノ」と呼ばれています。
当初のピアノの鍵盤は現在のピアノの鍵盤の数はありませんでした。
時代と共に、他の国でもより音量も音域も広がった頑丈なピアノが追求されることにより、作曲や演奏の幅も広がっていきました。
1800年代のショパンやリストの頃からは音の強弱の他、響きや素早いパッセージが弾けるようなピアノに革新していき、現在のピアノに近づいていきました。
クリストフォリの頃のピアノは60鍵程、私たちが弾いている現在のピアノの数は88鍵あります。
昨日のおさらい会のクイズでピアノの楽器の生まれた場所を、アメリカ、イタリア、インドの三択で質問した所アメリカとイタリアで迷っていた様子です。
鍵盤の数は、50鍵より少ないと思っていた生徒さんがほとんどでした。
ピアノの本当の名前は、「ながーい!!!」と大興奮。
ピアノの中を説明すると興味深そうによく見ながらきいてくれました。
生徒さんにも新しい発見ができてよかったです♪
そして、ピアノ名称の由来のように弱い音も強い音も出すことができて、更に響きも豊かなピアノに革新してくれたように、私自身も表現が豊かな音色を心掛け、音楽記号や音楽表現の大切さも伝えていきたいと思いました。