12月はバッハの名曲『主よ、人の望みの喜びよ』を演奏しました。
ドイツの作曲家、ヨハン・ セバスチャン・バッハ(1685-1750) が38歳の時に作曲しています。
全10曲から成る、教会カンタータ『 心と口と行いと生きざまをもって』(BWV147) の終曲のコラールで、ドイツ語では「 イエスは私の喜びであり続ける」(Jesus bleibet meine Freude)、
「主よ、人の望みの喜びよ」は英語によるタイトル”Jesu, Joy of Man’s Desiring”に基づいています。
教会カンタータはプロテスタントの教会で礼拝用に作曲された器楽 伴奏付きの声楽作品ですが、このカンタータ『 心と口と行いと生きざまをもって』は、 バッハがライプツィヒに来て間もない頃、1723年7月2日の『 聖母マリアのエリザベト訪問記念日』のために作られました。
カンタータとは、〝歌うもの〟という意味で、 もともとは世俗の歌でしたが、 主にドイツでは教会の礼拝で使われる〝教会カンタータ〟 として発展しました。
バッハの一番重要な仕事は、 1週間に一度の礼拝用のカンタータを作曲、演奏することで、 生涯の後半はドイツ・ ライプツィヒの聖トーマス教会で教会音楽家• 音楽監督として活躍し、そこで生涯を終えました。
とても有名な曲なので、単独でも演奏されることが多く、 オルガンや様々な楽器に編曲され広く親しまれています。
演奏する楽器によって曲のイメージが多少違く、私は初め、 宗教音楽を感じる荘厳なテンポをイメージして弾いていましたが、 次第にタイトルにもある「喜び」 を感じるイメージも持ちながら演奏しました。
(終曲コラール合唱の歌詞)
イエスは、変わらざるわが喜びです
私の心のなぐさめであり、うるおいです
イエスはすべての悲しみからお守りくださいます
イエスはわが生命(いのち)の力 です
目のよろこびにして太陽です
魂の宝であり、喜びです
それゆえに、イエスを放しません
この心と瞳(ひとみ)から
▲『主よ、人の望みの喜びよ』YouTube▼