*ゴヤ展

 

 

先日、ゴヤ展に行ってきました。

ゴヤはスペインの代表的な画家です。

初期は憧れだった宮廷画家として貴族や宮廷の人々を描き優雅で明るい作風ですが、病気で聴覚を失いナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻してきた頃から、人間の内面の醜さや苦悩を表す作品ばかりで、とても同じ画家とは思えない作品になっていました。

今回とても面白かった作品があります。 版画集のロス・カプリーチョス(気まぐれ)による、『ロバの衆:愚鈍な者たち―〈ロス・カプリーチョス〉における人間の愚行の諷刺』 のロバシリーズです。 ロバは愚かな象徴と言われていて、人間をロバに例えて擬人化して描いた風刺画なのですが、タイトルと作品がぴったり結びついて、ユーモアたっぷりでした♪

ゴヤのロス・カプリーチョスから影響を受けて曲を書いた作曲家がいます。 カステルヌオーヴォ=テデスコは、ゴヤの版画集「ロス・カプリチョス(気まぐれ)」80点から24枚を選び、 『ゴヤによる24のカプリチョス』(24 Caprichos de Goya)をギター曲として作曲しました。1曲目は自画像から始まっています。曲目を見てもピンときませんが、ユニークな題名なので24曲紹介します。作品を見ながら聞いてみたいです。

 

【ゴヤによる24のカプリチョス】

1. フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス,画家

2. 類は友を呼ぶ

3. 誰も自分が分からない

4. こうしても彼女が誰か分からない

5. 連中の手はずは整った

6. 愛と死と

7. かっかしている

8. 神よお赦し下さい。それが母親だったとは

9. ぴったりよ

10. パラティーノ伯爵に捧ぐ

11. そうして彼の家が焼ける

12. 仕方がなかった

13. どちらの方が首ったけ

14. 感じやすかったがために

15. 弟子の方が物知りなのだろうか

16. ブラボー!

17. 何の病気で死ぬのだろうか

18. 理性の眠りは怪物を生む

19. 細く紡ぐ

20. 師匠への贈り物

21. 何て有難いお説教

22. 彼女は飛び去った

23. 美しい女教師

24. 嘘と無節操の夢

 


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