二日間続けて母校のベートーベンホールで行われた公開レッスンに行きました。
一日目は、エヴァ・メイ氏による声楽の公開レッスン♪
メイ氏による3人の学生さんへのご指導やアドバイスを聴く形式なのですが、大変光栄なことに、オペライタリア翻訳のとよしま洋先生とご一緒に聴くことができました。
私はピアノなので、実際に声をだして歌うことはないのですが、歌い手さんの伴奏をするにあたって、本来ピアニストはコレペティという役割ができないといけないのです。
コレペティトゥアは日本ではあまり認知されていない分野ですが、オペラ伴奏ピアニストは本来指揮ができ、ピアノ一人でオーケストラの役割を果たす音色がだせる演奏ができないといけないし、語学はもちろん、オペラの全てを理解している他、発声や発音について全て歌い手さんにアドバイスできないといけないのです。
まだまだコレペティのタマゴな私ですが、オペラや声楽の伴奏をしている為、一歩一歩前進できるように、まずは一番良く使うイタリア語を理解できるようにしているところです。
レッスンで先生から言葉の発音を直すと、歌いやすく発声も自然と良くなるので、発音はとても大事というお言葉をよく伺っていました。
私もだいぶ発音について先生に教えていただいたお蔭で、今では気になる発音などをアドバイスできるようになったのですが、今回の公開レッスンでメイ氏は最初から最後まで言葉の大切さ、発音について生徒さんにメッセージとして伝えていたことがわかりました。
メイ氏がアドバイスした後には、どの生徒も良くなっていることが明確にわかり、言葉の大切さを再認識できた、濃い楽しい公開講座でした。
実は、ドニゼッティのオペラ「ドン・パスクアーレ」第一幕の第二場で、ロマンティックな小説を夢中で読みながら自分の恋愛感を語るノリーナによるアリア〝あの騎士の眼差しを〟歌うシーンが、しびれる程美しくて感動したDVDがあります。
何回もこのシーンを繰り返し見ていたのですが、そのノリーナ役を歌っていたのが、今回のメイ氏だったのです!!!
世界的に活躍されている素晴らしい歌手が母校で公開レッスンしてくださったこと、そして伺えてお会いできたこと幸せな時間でした♪