今日の秋らしい爽やかな朝、電車からは遙か遠くにあるはずの富士山が綺麗にくっきりと見えました(^^)
そして、秋らしい爽やかな空に、「秋の空」という曲がうかんできて、朝から暫くぐるぐると私の中にはこの曲が流れていました。
流れるようなピアノ伴奏から始まり、短い曲ですが、曲も詩も美しいです。
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■秋の空
日本歌曲『八木重吉による五つの歌』より
詩:八木重吉・作曲:畑中良輔
秋が呼ぶようなきがする
そのはげしさに耐えがたい日もある
空よ
そこのとこへ心をあずかってくれないか
しばらくそのみどりの中へ やすませてくれないか
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八木重吉さんの詩は、短い詩の中にも純粋な想いを大切にし、美しさを感じる詩が沢山ありました。
■願い
きれいな気持ちでいよう
花のような気持ちでいよう
報いをもとめまい
いちばんうつくしくなっていよう
■こころよ
こころよ
では いっておいで
しかし
また もどっておいでね
やっぱり
ここが いいのだ
こころよ
では 行っておいで
■うつくしいもの
わたしみづからのなかでもいい
わたしの外のせかいでもいい
どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であってもかまわない
及びがたくても よい
ただ 在るといふことが分りさへすれば、
ああ ひさしくも これを追ふにつかれたこころ
シンプルなのに心に沁みる素敵な詩です。