イタリアのこと

∮会話あそび

最近イタリア語のレッスンでは、オペラを休憩して音楽記号について教えていただいています。 

年末のブログにも書きましたが、思っていた以上に興味深くて面白い分野だったのでじっくりお勉強をすることになりました。 色々な発見があって、本当に楽しすぎます(^^)  

今思うと、私が音楽記号について面白いなぁ。と思い始めたのは、大学3年生頃。

学校帰りに仲良しのお友達4人で帰っている途中に、私がとっさに音楽記号を入れて会話をしてしまったことがあります。 

例えば、 とても楽しい時に、「今すごく、フォルティッシモな気分~!」 とか、騒ぎすぎた時に 「クレッシェンドしすぎちゃったね(^_^.) ディミヌエンド、ディミヌエンド・・・。」 とか、急いでるときに「アレグロで!」 など、他の人が聞いたら変な会話ですが、その後、しばらく私たちの仲間で流行った遊びでした。

実はイタリアで日常会話に使われている言葉を音楽記号として使用しているだけなので、私たちの会話は成り立っていたみたいです

その頃遊びだった会話について、今は真面目にお勉強をしている私です♪

◆anima  ◆bis

◆ anima

  イタリア語でanima(アニマ)という言葉があります。

音楽用語でもcon anima→魂を込めて。動きをもって。 とよく出てくる用語です。

辞書には、『魂・生命・感情を込めること・活力・感動…』などとあります。

TVで見ている「アニメ」はこの言葉からの由来で、今は英語のanimation(アニメーション:活気、活発)の略で「アニメ」と言われていますが、ラテン語のanima「魂」(アニマ)からの語源になっています。

アニメは、微妙に異なる一枚の絵を一コマずつ撮影し、画像にした時には連続して動いているように見ることができます。

 ラテン語のanimaから animation

 animationから「アニメ」。

静止画に「魂・命」を与えて動かすことから名づけられました。

 

 

 bis

 演奏会で演奏が終わった後に、もう少し聞きたい時に‘アンコール’という言葉を日本でよく使いますが、イタリアでは‘アンコール’の言葉はあまり使わないそうです。アンコールの語源はフランスの‘encore’(もう一度)で、調べた所、フランスでも演奏会にアンコールという言葉は言われていないそうです。 ヨーロッパでは一般的に「2回・もう一度」という‘bis’の言葉を用いるそうです。

 そして、皆さんも食べたことのあるビスケット。

 こちらも、‘bis’ が関係あります。

bis(2回)と cotto(焼く)。ビスケットはイタリア語ではbiscotto(ビスコット)と言いますが、2回焼かれたものという意味があります。

ヨーロッパでは古代から航海や遠征のための食糧として、日持ちをよくするために一度焼いたパンを乾燥させてもう一度焼いたことから、ビスケットとなったそうです。

情熱的なエピソード*

昨日のブログで、江東区の「高橋」ですが、読み方は〝takahashi〟でなく〝takabasi〟でした(^_^;)

イタリア語の洋先生は江東区でも教えていらっしゃり、近くを良く通られるそうです♪

今日は最近のイタリア語レッスンでの面白いエピソードや、語源についてのご紹介させていただきます。

あるイタリア人の女性が、とてもカッコ良くて俳優さんのような誰でもが憧れるような男性を好きになった時のことです。彼の乗っていた車のフロントガラスに真っ赤な口紅で「amore mio!!!」と書いて告白したそうです。日本人ではなかなかできない大胆な発想と行動力にビックリしました。 何て大胆で情熱的なのでしょう!( che audace  e   passionale!) その後は彼に彼女の気持ちも伝わり、幸せな結婚をされたそうです♪

                                            つづく

Pandoro☆

パンドーロ(Pandoro)はイタリア語で「黄金のパン」です。

イタリアのクリスマスには欠かせない伝統的なお菓子のようです。

去年、洋先生のお家で、初めてパンドーロをいただきました(^o^)

柔らかくて、しっとりしていて、いい香りが広がってきたこと思い出しました♪

皆さんも今年はイタリア式のパンドーロいかがでしょうか~!?☆

 

♪ プッチーニの楽譜

今回、洋先生に音楽記号・用語を教えて頂くきっかけとなったのは、プッチーニの「蝶々夫人」を教えていただいている時のことでした。

楽譜と照らし合わせながら、対訳、言葉、発音などのディクションを教えて頂だいていますが、細かく丁寧に見ていくと沢山のことが見えてきました(^^)

プッチーニの楽譜には、今まで一度も見たことのない用語や、「こんなにも沢山!」と言うくらい沢山の用語・記号が書いてあります。 しかも、細かいニュアンスを丁寧に書きわけているのです。 本当に見事な楽譜に感心、驚きばかりです!

1小節ごとに幾つもの用語がでてきます。 

 

今まであまり見たことのない用語には  ruvidamente・・・荒っぽく、ぶっきらぼうに。

spigliato・・・気楽に、気さくに。 

caricato・・・誇張して大げさに。 

mollemente・・・ふっくらと、柔らかく。 

espansivo・・・感情があふれでて、どっと流れ出るように。 

entusiasmandosi・・・夢中になる、酔いしれて・・・

他にも沢山ありますが様々な感情がでてきます。

 

似た意味をもつ、ritardando(だんだん遅く)ritenuto(慎重にゆるめて)rallentando(しだいに緩やかに)も何度もでてきますが、プッチーニは微妙な違いをその時々で使いわけて書いています。  

オペラにはストーリーがあるので状況や登場人物によって色々な表現が要求されますが、特にプッチーニはとても細かく丁寧に楽譜に書いてあるのでわかりやすいです。 それをピアノで表現するのはとても難しいことですが、プッチーニの曲を知れば知るほど、作品に芸術を感じる日々です。 プッチーニの作品大好きです☆

「蝶々夫人」についても、いつか書きたいと思っています♪

 

 

 

∮音楽記号・用語∮

 

楽譜には音符の他に作曲家からのメッセージとして音楽記号や音楽用語が書いてあります。

音楽記号・用語には、音楽の速度や音の強さの他にも、音楽を表現する為の用語・記号が沢山ありますが基本的にイタリア語が多く用いられています。

ピアノを習って半年位すると出てくる音楽記号・用語の中に P(ピアノ)・・・弱く  f (フォルテ)・・・強く mf(メッゾ・フォルテ)、dolce(ドルチェ)、legato(レガート)、staccato(スタッカート)などがあります。

・dolce(ドルチェ)・・・音楽用語で、「甘く」 や「やさしく」という意味ですが、イタリア語でケーキやデザート、お菓子の意味もあります。

・legato(レガート)・・・音楽用語で、「なめらかに」や「つなげる」という意味ですが、イタリア語では今年の漢字の一文字にも選ばれた 「絆」 の意味もあります。

・staccato(スタッカート)・・・音楽用語で「短く切る」 ですがイタリア語で、離れるや際立ってなどの意味があります。

いつも教える時に自分の中でひっかかっていた言葉がいくつかありました。それこそ私も何十年も前に一番最初に習って、学校の音楽の授業でも必ずといっていい位習う基本的な音楽記号です((+_+))

mf(メッゾ・フォルテ)・・・やや強く

moderato(モデラート)・・・中くらいの速さで

fermata(フェルマータ)・・・ほどよく延ばす。

音楽辞典や学校の授業、色んな教材にも書いてあるので疑問にも思わなかったのですが、いつの日か教える時に、「やや」 とか 「中くらい」 とか 「程よく」 などの表現が抽象的で自分でもわからなくなっていました。 ピアノでニュアンスを伝えることはできるけど、他にも「やや早く」とか、「ごく早く」とか、微妙すぎて上手く言葉にできずに残念に思っていましたが、最近、イタリア語の洋先生に音楽記号・用語の微妙なニュアンスを解りやすく教えて頂くことができました。凄く嬉しいです(~o~)

今更ながら、凄く嬉しかった mf(メッゾ・フォルテ)。

「mf」 は「メッゾ・フォルテ」とか 「メゾ・フォルテ」とか言われているのですが、 mezzo (メッツォ)「半分」の 「f 」(フォルテ)。 そのまま言うと 「フォルテの半分の強さで」 と言う記号です。 「mf」の、 「やや」 が具体的になり、かなりスッキリしました。

洋先生に音楽記号とイタリア語を結びつけてアドバイス頂き、初心に戻り、音楽記号・用語から新しい発見や発想ができ演奏が更に楽しくなりそうです♪♪♪

 

 

precipitevolissimevolmente

「precipitevolissimevolmente」とは何かの暗号のように見えますが、イタリア語で「大急ぎで」(precipitevole)と言う意味の最上級で、イタリア語の言葉の中で最も長い単語のようです!

イタリア語は、早く言いたい言葉ほど長い言葉が多いと先生が仰っていて、おかしくなってしまいました。 早く言いたくてもとても早く言えそうにありません。

先生のお庭のローズマリーを鶏肉料理の時にでも♪ とお土産にいただきました(^・^)

 

 

「冷静と情熱のあいだ」

 

好きな映画の一つですが、久しぶりに見たけれどやっぱり好きです。

竹野内豊の演じる修復士、順正と、ケリー・チャンの演じる、あおいの10年間の恋愛ストーリーですが、ドゥオモから眺めるフィレンツェの美しい街並みもとても印象的です。

何年も前に、この映画を観た直後にフィレンツェに行ったので、ドゥオモのクーポラに上ることが憧れだったのですが、閉鎖の為、叶いませんでした。残念です。

映画の中で、フィレンツェのドゥオモは、恋人たちのドゥオモ。永遠の愛を誓う場所。と言っていました。 オレンジ色の屋根が一面に広がる、花の都フィレンツェを一望できるなんて感動してしまいそうです。

 

このフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)の正式名称は、Cattedrale di Santa Maria del Fiore 「花の聖母マリア大聖堂」です。

 

 

「エルナーニ」改訂版

 

イタリア語の先生、アウラ・マーニャのとよしま洋先生が オペラ対訳:ヴェルディ作曲「エルナーニ」改訂版を5月14日に刊行されました。

先生は、すでにイタリアオペラ対訳双書を36巻、文法解説シリーズを43巻と、イタリア物の殆ど刊行されています。

今回の改訂版「エルナーニ」は更に解りやすく読みやすく、先生の一語一句、丁寧に言葉を表現してくださり本当に素敵な内容です。

オペラのお勉強をされる時には是非参考にしてみて下さい♪

ヤマハ、カワイ、山野楽器さんで販売されてます。

 

 

イタリアのお土産*

今日はイタリア語のレッスンで、先生からパルマからのお土産をいただきました。

パルマといえば、パルミジャーノ・レッジャーノや生ハムが有名で、左の缶には、おろしたての新鮮なパルミジャーノチーズ100%。イタリアで最も良く売れている(人気ナンバーワン)と書いてあります。

因みに、パルミジャーノとは、<パルマの>という意味です。 頂くのが、とっても楽しみです♪

右側は、砂糖なしのカカオ70%。とろけるチョコレートでいっぱいのキャンディー。

パッケージもとても可愛いです。 洋先生ありがとうございました。