今回、洋先生に音楽記号・用語を教えて頂くきっかけとなったのは、プッチーニの「蝶々夫人」を教えていただいている時のことでした。
楽譜と照らし合わせながら、対訳、言葉、発音などのディクションを教えて頂だいていますが、細かく丁寧に見ていくと沢山のことが見えてきました(^^)
プッチーニの楽譜には、今まで一度も見たことのない用語や、「こんなにも沢山!」と言うくらい沢山の用語・記号が書いてあります。 しかも、細かいニュアンスを丁寧に書きわけているのです。 本当に見事な楽譜に感心、驚きばかりです!
1小節ごとに幾つもの用語がでてきます。
今まであまり見たことのない用語には ruvidamente・・・荒っぽく、ぶっきらぼうに。
spigliato・・・気楽に、気さくに。
caricato・・・誇張して大げさに。
mollemente・・・ふっくらと、柔らかく。
espansivo・・・感情があふれでて、どっと流れ出るように。
entusiasmandosi・・・夢中になる、酔いしれて・・・
他にも沢山ありますが様々な感情がでてきます。
似た意味をもつ、ritardando(だんだん遅く)・ritenuto(慎重にゆるめて)・rallentando(しだいに緩やかに)も何度もでてきますが、プッチーニは微妙な違いをその時々で使いわけて書いています。
オペラにはストーリーがあるので状況や登場人物によって色々な表現が要求されますが、特にプッチーニはとても細かく丁寧に楽譜に書いてあるのでわかりやすいです。 それをピアノで表現するのはとても難しいことですが、プッチーニの曲を知れば知るほど、作品に芸術を感じる日々です。 プッチーニの作品大好きです☆
「蝶々夫人」についても、いつか書きたいと思っています♪