美術館・展覧会

来年のカレンダー*

 

渋谷のBunkamura Gallery
「吉岡耕二 色彩の旅 南イタリアを描く ―アマルフィ、ナポリ、ソレント、シチリアへ―」に行きました。

とても鮮やかな色彩と力強さを感じる展覧会でした。

東芝EMIから販売されていた、CDのジャケット絵画シリーズがとても興味深くて見てたら、ご本人様からお声をかけていただきました。

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かなり気が早いけれど、来年のカレンダーを購入*

来年の準備、今からOk!

ご本人様のサイン入りです♪

http://www.iictokyo.com/blog/?p=5129

 

 

 

デュフィ展*

 

■鉛筆が奏でる 色彩のメロディー『デュフィ展』■

 

ラウル・デュフィ(1877-1953)はピカソやマティスなどと同時代、20世紀前半にフランスで活躍した画家です。

音楽好きな父親のもと、北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴルで生まれ、パリではマティスやセザンヌに感銘を受けます。

 

デュフィのことを知らなかった私ですが、ポスターを見る度に何となく気になっていた『デュフィ展』。

マティスの絵が大好きな私は、デュフィが同時代にフランスで活躍して感銘を受けていたことを知って嬉しくなりました♪

 

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「色彩の魔術師」といわれているデュフィは、独自の美しい色彩表現や躍動のある軽いタッチで観ているだけでワクワクして幸せな気持ちになる作品ばかり。 パステルカラーの色彩がとっても綺麗でした♪

 

代表作には、高さ10m、幅60mの大作壁画、パリ万国博覧会のために描かれた〝電気の精〟では電気の歴史に貢献した科学者や哲学者など歴史的な人物、エジソンやアルキメデスなど110名が描かれています。

とてもユニークな発想の巨大なパノラマ壁画には、パリの市立近代美術館にあります。

 

 

 

詩人ギヨーム・アポリネールの『動物詩集』ではモノクロ木版画の挿絵を、

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《ギヨーム・アポリネール『動物詩集あるいはオルフェウスとそのお供たち』 クジャク》

 

1909年にはパリで活躍したファッション・デザイナーのポール・ポワレとの出会いでは布地のデザインモチーフを提供し、絵画以外の仕事に集中する時期もありました。

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デュフィの作品は、輪郭から色彩がはみ出してしている作品が特徴なのですが、その後、独自の手法で絵画を表現していきました。

私のお気に入りの作品は、

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オペラ座、ムーランルージュ、エッフェル塔などのパリのモニュメントを背景にドレスを身にまとった女性が描かれている

《マキシム》1950年

 

 

 

音楽愛好家の家族で育ったデュフィは、音楽をこよなく愛していたので、音楽をテーマにした作品が沢山あったのも嬉しかったことの一つ。

尊敬する作曲家、バッハ、モーツアルト、ドビュッシーへのオマージュの作品、コンサートホールでのオーケストラの風景など作品の多くは音楽をテーマにしていました。

 

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《クロード・ドビュッシーへのオマージュ》1952年

 

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ポスターにも使用されていた

《ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ》1952年

 

音楽や楽器の他、南仏の海岸、馬や薔薇のモチーフ、ヨットやレガッタのシーンや社交界など、ポワレのデザインした洋服やドレスに身を包んだ人々も数多く登場しています。

 

デュフィ独自の動きのある輪郭と明るい色彩、そして色彩が輪郭からはみだしている手法は、バラの花びらが朽ちていく様子、葉っぱのゆらぎなど絵画から躍動感を感じることができ、音楽をテーマにした作品では、目に見えない音色、会場の熱気までが絵から聞こえてくるような気がしました。

 

デュフィ自身が絵を書く喜びを色で表現されているそうです。

デュフィの作品は、観ているだけで、そして絵の前に立っているだけで幸せな気持ちでいっぱいになった展覧会でした(^o^)

 

 

久しぶりの美術館*

 

 

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週末に、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた、フランスの画家〝デュフィ展〟に行ってきました♪

久しぶりの美術館でした。

 

デュフィのことは知らなかった私ですが、ポスターを見かけるたびに魅かれていて、もしかすると、今まで行った中で一番好きかもしれない位、好みの美術展でした。

また、ゆっくり書かせていただきます♪

 

 

 

 

 

*萬翠荘*

 

大正11年 旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨伯爵の別邸として建てられたフランス・ルネサンス様式の洋館、萬翠荘。

 

(萬)よろず・(翠)みどり・(荘)やかた

 

〝松山城の麓の緑の森の中に佇む邸宅〟という意味のようです。

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エントランス正面には迫力のあるステンドグラスがあり、

 

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晩餐の間には、大きな水晶のシャンデリア。

 

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各部屋には大理石の暖炉があって、

 

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私たちの演奏したお部屋は、ゲストルームでした。

 

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今は数年前の豪雨で土砂崩れの為、全壊して公開されていませんが、

萬翠荘の敷地内すぐ裏手には、夏目漱石が英語教師として松山中学校に赴任した時に下宿し、ここで過ごした松山での教師体験が小説「坊ちゃん」にもなった地。

親友の正岡子規が療養のために居候し、1階に子規、二階に漱石が住み、

ともに俳句作りに没頭した建物を復元された「愚陀佛庵」という建物あります。

 

二人が書いた残した俳句、どんな作品があったか気になったので今探して読んでみました。

沢山の作品があるにもかかわらず、知っている俳句がほとんどありませんでした(+o+)

 

でも、沢山の作品短い句の中に凝縮された思い、その瞬間に残したい思い、伝わってきました。

奈良ですが、有名な正岡子規の俳句より、一句*

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」(正岡子規)

 

萬翠荘の洋館は、ロココ調のインテリアやステンドグラスなどの大正ロマンの世界、重厚感たっぷりの建物でした。

松山に観光される際には、おすすめの建物です♪

 

 

 

 

 

 

 

松山観光*

 

二泊三日の松山。

演奏会が終わった後、ゆっくり観光をさせていただきました^^

ホテルの目の前には演奏した萬翠荘、その上に松山城を眺めながらの朝食でした*

 

和食も洋食とも愛媛ご当地メニューが沢山あって、つい朝から食べ過ぎてしまったので、近くを朝のお散歩へ出かけました。

 

とっても立派な県庁*

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何かありそうな予感・・・と思って進んでみると、

 

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松山城二之丸史跡庭園という素敵な庭園がありました。

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二ノ丸は松山城を防備するための場所で、ここからの景色がロマンチックで絶景ということで

今では「恋人の聖地」として知られているそうです♪

 

■坂の上の雲ミュージアム

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司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』で松山出身の正岡子規、秋山好古、真之の兄弟を中心に近代国家としての道を歩み始めた明治の日本についてを学べました。

 

■松山城

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近くから写真を撮ると、納まりきらない立派なお城でした。

 

ロープウェイを乗って更に10分位歩いて登っていきます。

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標高132メートルの山の上に、1602年から約26年の歳月をかけて築城されたそうです。

 

標高132メートルの高さまで、どうやって資材を運んだのだろう~!?

考えただけで地道な根気のいる作業です。昔の人は凄いです。

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松山全体を見下ろすことのできるお城からの眺めは、とても気持ち良くて、特に小窓からの風が気持ちよすぎて、しばらく休憩しました♪

昔のお殿様たちも、ここから街を眺めていたのかな~と思いながら、当時にタイムスリップした気分になりました(^^)

 

■道後温泉

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明治27年に造られた、日本最古の温泉。

千と千尋の神隠しの舞台にもなって、夏目漱石も良く訪れた温泉。

こちらもかなり昔にタイムスリップした空間で、温泉でゆっくりした後には、夏目漱石を忍んで作られた「坊ちゃんの間」や、又神殿などの見学もできました。

 

 

ずーっと食べてばかりだったのですが、最後に鯛丼をいただけて、大満足でした♪

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松山、歴史の詰まった、素敵な場所でした!

 

次回は萬翠荘について書きます(^^)

 

♪ラ・フォル・ジュルネ オ・ジャポン

 

毎年GWに丸の内エリアで開催されている〝ラ・フォル・ジュルネ オ・ジャポン「熱狂の日」〟音楽祭。

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今年のテーマは、10周年の音楽祭ということで

「10人の作曲家と祝う10回記念~出会いと喜びに満ちた音楽の旅へ!」

イベント概要を読んでいたら、今年は10回目のお祝いに10人の作曲家が駆けつけてくれて、その際に必ず一人の友達を連れてくるという集いのようです。

 

今年お祝いに駆け付けた10人の作曲家と、そのお友達を時代順に一覧にしてみました。

 

ヴィヴァルディ - バッハ

モーツアルト - ハイドン

ベートーベン - モシュレス

シューベルト - ディアベッリ

ショパン - リスト

ブラームス - シューマン

チャイコフスキー - ラフマニノフ

ドヴォルザーク - ブラームス

ラヴェル - フォーレ

ガーシュイン - ブーランジェ

 

作曲家の関係性については、きちんと改めて知りたい内容です^^

 

作曲家達の楽しいイラストを見ながら、一番初めに目が行ったのは、ピアノの上でピースをしているイタズラ好きのモーツアルト。 シャンパンボトルをもっているベートーベンに、ピアノのストールをしているショパン。他の作曲家も当てはめてみましたが、数人が確定できず・・・

 

 

5月2日の前夜祭から、3日、4日、5日。

東京国際フォーラム/ 大手町・丸の内・有楽町エリア

無料コンサートから一流の演奏会が、朝から夜まで一日中開催されています♪

 

 

 

『アンディ・ウォーホル展』~永遠の15分

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ひと際目立っているマリリン・モンローのポスター*

『アンディ・ウォーホル展』~永遠の15分

2014.2.1(土)~5.6(火)まで六本木ヒルズの森美術館で開催されています。

このポスターの色使いなどが可愛くて、気になっていました♪

ポップの世界も覗いてみようかな・・・^^

 

 

ステキなアート∮

 

10月は色々なホールで演奏をさせていただきました♪

 

演奏会やオーディションやコンクールなどで日暮里のサニーホール、すみだトリフォニーホール、9月に続き10月もサントリーホール、文京シビックホールなどと、今まで演奏をしたことのない曲やドイツ歌曲にワーグナーのオペラの課題、少し大変でしたがレパートリーも増えて嬉しいです♪

私たちのピアノ科は4年間ドイツ語が必修だったので、学生の時にもっときちんと真面目にお勉強をしておけば良かったと反省をしながら久しぶりにドイツ語の辞書を片手にお勉強もしていました。

イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語と言葉が違うように、クラッシックの音楽も国、作曲家によって演奏の仕方、音色など特徴が様々なのです。

ここ半年、ドイツ語の曲をいただくきっかけも多いので、これを機会にきちんとお勉強するということかなと思っています。

10月の演奏会で弾いた曲について、私が興味深かった曲についてまたご紹介させていただきます♪

 

すみだトリフォニーホールに、楽器のモチーフを使ったデザインのアートを沢山見つけました。

数枚しか撮りませんでしたが、どれもこれもお洒落なステキなデザインアート(^^♪

地面や

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こちらは確か2階通路の柱に飾ってありました。

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皆さんもお近くに行かれた時には是非探してみてください(^^)

 

■ミュシャ展■

 

 

「ミュシャ展‐パリの夢 モラヴィアの祈り」

アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)

 

とても楽しくて、満足感たっぷりの展覧会だったのでカタログを買いました♪

 

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19世紀末を代表する画家であり、アール・ヌーヴォー様式の巨匠でチェコ生まれのミュシャ。

 

第一章ではミュシャの芸術の原点となる祖国愛をテーマとした自画像や、故郷イヴァンチッツェを題材とした作品などの導入から始まり、ポスターをはじめ、絵画、装飾パネル、宝飾品など、ミュシャに直接関わりのあるプライベートな作品が約240点展示されていました。

 

当時「女神サラ」と呼ばれていたフランスの大女優だったサラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」のポスターを手がけて一躍有名になるきっかけとなったミュシャ。

・「ジスモンダ」のポスター

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きらびやかで華やかで厳かなこの作品は、当時パリで大好評となって、その後も彼女のために《椿姫》、《トスカ》、《ハムレット》など、サラ・ベルナールのポスターを制作していきました。

 

・《椿姫》のプログラムの挿絵の下絵やポスターなど

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サラ・ベルナールと言うと、ヴェルディやプッチーニなどの作曲家をはじめ、多くの観客を魅了させていた名女優。

 

デュマ・フィス原作の「椿姫」の舞台で彼女の演劇を観て

ヴェルディは「椿姫」をオペラとして作曲し、

 

フランスの劇作家ヴィクトリアン・サルドゥは彼女のために戯曲「ラ・トスカ」を書き、

 

サラ・ベルナールの舞台を観ていて感激したプッチーニが彼女の為に「トスカ」のオペラを作曲したといわれている位、オペラにも深い縁のある女優さん。

 

ミュシャが手掛けたサラ・ベルナールの「椿姫」や「トスカ」などのポスター、貴重な作品を見ることができ嬉しかったです♪

 

 

 

ミュシャは連作の装飾パネルも数多く手がけていています。

≪代表的な作品≫

 

• 『四芸術』-「ダンス」「絵画」「詩」「音楽」 (1898年)

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左から朝、昼、夕方、夜を描いています。

「ダンス」では風の吹く爽やかな朝、軽やかに舞う女性

「絵画」では燦々と陽光の降り注ぐ昼間、雨上がりの虹に囲まれた女性が水滴を帯びた赤い花を見つめる姿

「詩」では黄昏時の夕方、物思いにふける女性

「音楽」では夜にさえずるナイチンゲールに耳を傾ける女性を描いています。

 

• 『四季』-「春」「夏」「秋」「冬」 (1900年)

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• 『四つの宝石』-「トパーズ」「ルビー」「アメジスト」「エメラルド」 (1900年)

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• 『四つの星』-「月」「明けの明星」「宵の明星」「北極星」 (1902年)

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ミュシャはポスターをはじめ、絵画、装飾パネルの他、舞台衣装や香水、石鹸など商品パッケージのデザイン、食器やアクセサリーなどの宝飾品デザイナーとしても活躍していました。

 

・キャンディの箱

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・舞台衣装のデザイン

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今回の展覧会で、私好みのデザインだった、シャンパンのモエ・エ・シャンドン社のポスター。

 

《モエ・エ・シャンドン:ホワイトスター シャンペン》 1899 年

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ポストカードを額に入れて飾っています♪

 

 

ミュージアムショップには素敵なグッズやポストカードが沢山ありました。

お気に入りの三枚を購入*

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左から 《モエ・エ・シャンドン:Champagne White Star》

《椿姫:La Dome aux Camelias》

《トスカ:La Tosca》

 

晩年ミュシャは故国のチェコに帰国し、スラヴ民族の歴史を描いた《スラヴ叙事詩》を制作しています。

チェコの作曲家であるスメタナの組曲『わが祖国』から着想を得ているそうです。

 

 

サラ・ベルナールをはじめ、優美でしなやかな女性達や、お花・植物・自然からのモチーフ、流麗で華麗な曲線を多用しているミュシャの作品。

近くでじっくり見れば見る程楽しめる作品ばかりで、今まで知らなかった新たなミュシャの魅力に出会うことができました(^^)

 

もう一つ、時代も手法も全く違う、『ラファエロ展』も6月2日までの展覧会。

こちらも行けたらいいな~♪

森タワー*

 

今回もぎりぎり駆け込み美術館、六本木ヒルズ森タワー52階森アーツセンターギャラリーへ。

 

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今日まで開催のずーっと気になっていた『ミュシャ展』へ行ってきました。 平日にもかかわらず、とても混雑していましたが、ミュシャの世界に包み込まれた幸せな時間でした。

 

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目の前に東京タワーが見える52階の展望室*

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つつじも満開*

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53階では、六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展

LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで

「愛」をテーマにした展覧会が、9月1日まで開催されています。

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「LOVE」をテーマにしたスイーツ、可愛いアイテムなども気になります♪

 

http://www.mori.art.museum/contents/love/about/index.html

 

 

六本木のバールでは、大きなグラスの中に『ミュシャ展』 『LOVE展』のお知らせも発見*

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『ミュシャ展』については、後程書きたいと思います♪