大正11年 旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨伯爵の別邸として建てられたフランス・ルネサンス様式の洋館、萬翠荘。
(萬)よろず・(翠)みどり・(荘)やかた
〝松山城の麓の緑の森の中に佇む邸宅〟という意味のようです。
エントランス正面には迫力のあるステンドグラスがあり、
晩餐の間には、大きな水晶のシャンデリア。
各部屋には大理石の暖炉があって、
私たちの演奏したお部屋は、ゲストルームでした。
今は数年前の豪雨で土砂崩れの為、全壊して公開されていませんが、
萬翠荘の敷地内すぐ裏手には、夏目漱石が英語教師として松山中学校に赴任した時に下宿し、ここで過ごした松山での教師体験が小説「坊ちゃん」にもなった地。
親友の正岡子規が療養のために居候し、1階に子規、二階に漱石が住み、
ともに俳句作りに没頭した建物を復元された「愚陀佛庵」という建物あります。
二人が書いた残した俳句、どんな作品があったか気になったので今探して読んでみました。
沢山の作品があるにもかかわらず、知っている俳句がほとんどありませんでした(+o+)
でも、沢山の作品短い句の中に凝縮された思い、その瞬間に残したい思い、伝わってきました。
奈良ですが、有名な正岡子規の俳句より、一句*
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」(正岡子規)
萬翠荘の洋館は、ロココ調のインテリアやステンドグラスなどの大正ロマンの世界、重厚感たっぷりの建物でした。
松山に観光される際には、おすすめの建物です♪