『喜びの島』

『喜びの島』のエピソードをご紹介します。

フランスの作曲家、クロード・アシル・ドビュッシーの後期の作品で、ルーブル美術館にあるフランスの画家ワトーの名画、〈シテール島への船出〉 から着想を得て作曲しました。

シテール島は、エーゲ海のクレタ島の北西にある島で、ギリシア神話では 愛の女神ヴィーナスの島とされています。愛の女神アフロディテをまつる最古の神殿があり、古くから愛の女神にあやかるために、恋人達が詣でた島と言われていました。そして、シテール島は、美・愛・永遠・快楽の象徴とも言われていました。

ワトーの絵の、幸福な恋人達が 愛も宝も 欲しい物が満ち満ちているという様子を、ドビュッシーは 愛の歓びを幻想的にピアノ曲として作曲し、表現したそうです。 躍動感のあるリズムや、きらめく変化など、タイトル通り『喜びの島』は幸せいっぱいの歓喜に溢れた曲になっていると思いました。

様々なエピソードを知った時から、益々 この曲が好きになり、幸せと歓びに満ちた演奏ができるようになりたいと思いました。

 

 


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